ハリエット・ショック、故カレン・カーペンターズ、Jazzでは故ビリィ・ホリディ、サラ・ボーン、ボサノバならアストラット・ジルベルト、小野リサなどすばらしい歌人がいます。もちろん、ここに書ききれないくらい。
個人の意見ですけど、この中に是非加えておきたい歌人(女性ボーカリスト)がいます。
グロリア・エステファンです。はっきり言わせてもらうと奇跡の歌人ですね。歌声がとかではありません。グロリアの歌に対する信念で、家族・祖国への愛が歌う事へという一種の高み、到達点ですね。それが、またグロリア自身にも奇跡を呼んだのかもしれませんが。
このアルバムの中の「メ・ボイ 」はとくにすばらしい。母国語で歌われています。
アトランタオリンピックの公式ソング も含まれています。
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彼女がソロになってから、全米ツアー中に起こった悲劇的な交通事故。これによりグロリアは、体が麻痺するくらいの重体であり、後遺症から再起不能といわれていたのです。
1990年の事故で、背骨骨折、脊椎損傷という重体だったそうで、2本の鋼棒を背骨に挿入するという4時間以上の大がかりな大手術だったそうです。彼女は歩けなくなるだろうと言われたのだそうです。
そんな状態から、グロリアは、1991年にテレビに出て復活を果たし、2か月後は1年にわたるツアーを始めたといいます。
まさに歌う事への執念、家族や祖国キューバの仲間、ファンへの愛情がささえ復活できたと言います。
グロリアは10代の頃心理学者を目指していたと言いますが、その歌唱力を将来の夫である、エミリオ・エステファンに見いだされ、彼のラテン系のミュージシャンで構成されていた「マイアミ・サウンドマシーン」で歌手としてデビューします。
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このあたりを聞くと 、そういえばあのころ聞いていたと思い出す年齢の方も結構いるはずです。^^;)
その後、多くのファンに惜しまれながら解散することになりグロリアはソロとして活動し、夫エミリアがそれを支えるという現在の形ができあがったわけです。
日本においては、夏と言えば「チューブ」になりますが(^_^;)、それより少し前のころ、夏と言えばマイアミ・サウンドマシーンとグロリアの歌声が、湘南などの海に流れていたのを、いまの若い方々にもちょっと知ってもらいたいです。
今聞いても、全然古くないですよ! 8-)
試聴ならここでできます。
ここにも。
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