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2005/4/27

電車事故とトレンド****から考える カテゴリー 徒然ぶろぐ

JR福知山線Gの脱線事故はJR史上もっとも多くの被害者を出した事故になるようですね。被害者ならびに遺族の方々の気持ちは察するところがあります。

この事故の原因ははっきり特定ができていないものの、原因の一つとしてスピードの出し過ぎ、その要因としてのオーバーランがあったそうです。運転手の経験は11ヶ月だったわけですが、年齢よりも11ヶ月という経験の少ない状態で、人命を預かる乗り物の操縦者として存在していいものかと思います。

一方この事件の陰であまり話題にならなかったことに、トレンド****社の、ウイルス駆除ソフトに致命的なバグがあり、システムダウンなどの被害を日本全国から、被害は世界中に及ぶ模様というのがありました。

どうして、致命的なバグをつぶしもしないで、出荷したんでしょうか? 同じ開発の現場経験者としては不思議でなりません。

以前の現場では、プロジェクトは普通でも1年、長いと数年、短いものでも半年くらいが主でした。
現在では、同じ種類の開発業務でも長くて半年、短いものだと1ヶ月などというプロジェクトもあるというのを、後輩から聞きました。
たしかに、それくらいの工程でないと中国市場など国際的な競争はできないのかもしれません。(もの作りを短期でしないと競争にならないわけで・・)

こうなると、ものつくりは一定のパターンで作らざるを得なくなるわけです。ようするに、新しい手法やツール、専用のクラスライブラリのみで作成をすることによって新人でも大規模プロジェクトの一員として使えるわけですね。

使えるわけですが、育っているわけではありません。コミュニケーションや業界の知り合いは増やせても、百戦錬磨の技術屋にはなれないような感じがしますね。
ツールは開発手法を使えても、ものつくりの神髄の部分は身に付かないでしょうし。
(最近、大企業の開発にいるからと自己過信でかつ自慢げな若者多いですよ。笑 実はぜんぜんです)

で、プロはテクニックにおぼれず安全第一というもっとも大事なことをおろそかになる現状がそこの場にはあったということですね。

どうも、JRの脱線事故と、トレンド****のこの障害は、同じ線上にあると思いませんか? 経験量のすくなさと、時短等の企業戦略が二つの事を引き起こしたように思えてなりません。
会社をつぶすのに特別なことはいらない、バグの一つも作ればよい」とは昔よく先輩に聞かされた言葉です。

プロジェクトX Link などの番組で、注目されている日本のプロたちの神髄は共感できるものが大いにあるとおもいますが、それから学び実践がしずらい現状があるわけですね。現場のプロよりも経営者にその精神が必要かもしれません。

― posted by admin at 09:53 am pingTrackBack [0]

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