久々に
KNOPPIX の記事になります。最近1CDで起動する
Linux を使うことが多いのですが、BerryLinuxはFedraCore3で
RedHatG系のLinuxでは新しいですが、
KNOPPIX は少々古いバージョンを使用していました。
KNOPPIXの日本での配布サイト を先ほど再訪したところ、最新のKNOPPIX3.8.1日本語版になっていました。
驚いたのは、CD-ROMですからこれでプログラミングやLinux上での試験などを行ったあとでそのままシャットダウンしたのでは、すべて消えてしまうのでフロッピーディスクや、
USB の
フラッシュメモリ に保存する必要があったわけです。
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ましてKNOPPIXの設定をいろいろ変えた場合には、その設定部分を保存するという機能がメニューにあるほどでした。
とところが今回のバージョンでは、その変化分をCD-ROMだということを意識しないで記録することができるようになっています。ただし、HDなどは必須ですがWindowsの
パーティションGでもいいようですね。
通常は、ユーザKNIPPIXは
RAMディスクG上ですが(すなわち電源断で消える)、この部分を含めた変化分が記録される仕組みなんですね。これは便利かもしれませんね。
ただ、
セキュリティ 問題や、ウイルスなどの対策上はシステム(CD-ROM)が感染しなくても、Windowsパーティションにある部分はべつかもしれませんが、便利になる分の最低限の引き換えでしょう。もちろんWindows側から見た場合には、そのまま使えるファイルになっているはずもありませんでしょうけど。^_^;
また、この仕組みにより、
apt-getGコマンドによるネットワークアップデートができるようになるわけですから、ますますKNOPPIXは進化したわけです。すごい!
もうひとつ特筆すべきは、
HTTP-FUSE という進化です。
私の解りづらい文章(--)よりも、公開記事から最初の部分を抜粋すると・・
総産研の公式ページより
HTTP-FUSE KNOPPIX は「積み上げ型」KNOPPIXです。通常のKNOPPIXでは700MB のisoファイルを最初にダウンロードしますが、HTTP-FUSE KNOPPIXではルートファイルシステムの読み出し要求がある度に必要な部分(ピース)をHTTPからダウンロードします。ピースは手元のPCに「積み上げ」られます。HTTP-FUSE で最初に必要なものはLinuxカーネルとminiroot を含むブートローダのみで、そのサイズは6MBです。・・・
このHTTP−FUSEは、USBメモリ起動にも対応していますので、USBフラッシュメモリに入れておくだけで、USBからブートできるPC(Mac版はないかな・・)があれば、あとのファイルシステムはインターネットあるいはLAN上のHTTPサーバーからブロックピース単位で読み出されて積み上げ起動するようですので、サーバー上の必要なピースを最新版にするだけで、利用者のシステムも常に最新になるわけです。
また、世界中どこにいてもUSBフラッシュメモリだけあれば、インターネット接続しているマシンからKNOPPIXが起動できるので、重いマシンを持ち歩く必要もないですね。
これの対抗馬?は、携帯端末のLinuxかもしれませんね。ドコモなどFOMAの数機種はLinuxを採用していますので、USBによりPCへサービスを行えるなら、携帯端末を持ち歩くだけでやはり世界中どこにいても利用できることになります。
小さな、画面でもいいサービスの利用ならそのままFOMAなどLinux搭載の携帯でも利用できるわけですから、現時点ではそのような利用はできないものの、方向はそちらに向かう可能性があるのではないでしょうか。(FOMA以外にもLinux採用の携帯があるかもしれませんね)
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